臭豆腐
台湾の夜市に行くと強烈な臭気に襲われることがあります。これは臭豆腐の臭いです。日本では嗅ぐことのない刺激臭です。主成分はインドール、即ち大便臭です。しかし、この臭豆腐は慣れると実に美味い。臭いけど美味い。臭豆腐には「生」「焼」「揚げ」「煮」の調理法があります。屋台で食べられるのはもっともポピュラーな「揚げ」と「焼き」と「煮」です。「生」は専門店に行かないとなかなか食べられません。
揚げ臭豆腐
油で揚げた臭豆腐は臭いも控えめです。(それでもかなり臭いものもあります。)
台北市政府近くの載記臭豆腐店。臭いのきつい臭豆腐で有名な店。三角形です。臭いけどうま味は強い。外はさくさく。中は柔らかい。たれは分けて入れてあります。
台北市士林夜市の地下美食街の臭豆腐。士林夜市は台北で最も有名な夜市です。左の写真のものは4cm角ぐらいです。右の写真は三角形に切ってあります。外はさくさく。キャベツの酢漬けと一緒にいただきます。たれはかけてあります。
花蓮市東大門夜市玉里臭豆腐の屋台。玉里鎮は花連県の南部にある街。玉里麺と玉里臭豆腐が有名なところです。2cm角に切ってから揚げてあります。かりかりとした食感です。
台東市の夜市の屋台。これも小さいタイプ。皿に載せるときに豆腐の上に穴を開けてたれが良く染みこむようにしてくれます。
台東市で有名な臭豆腐のお店林家臭豆腐。ここの臭豆腐は美味い。
高雄市の街夜市で買ったスティックタイプの臭豆腐。小さいカップに入れたたれをつけて食べます。
玉里鎮の有名な橋頭臭豆腐。夕方から夜のみの営業なのでなかなか行けませんでした。
有名店なのでとても混んでいます。順番札を取って並びます。
調理前の生臭豆腐。
若いお兄さんが揚げます。すごい匂いです。
日本語は通じませんが、何とかなります。お店の方はとても親切です。
匂いがきついですが、味は最高です。玉里鎮まで来る価値あり。
このお店の周辺は臭豆腐の匂いで充満しています。当然蠅が集まります。これはペットボトルで作った集蠅装置です。
生臭豆腐
台北市の載記臭豆腐店の「生」。強烈に臭い。口の中に糞便臭が広がります。とにかく臭い。中はねっとりとしています。少し遅れて旨味を感じます。慣れれば美味しいかもしれません。しかしこれは日本人にはハードルが高いと思います。
番外編
二年ほど前にJR関西線の電車で異臭騒ぎが起きたことがありました。原因は臭豆腐だったらしいです。このニュースを聞いてどこで手に入れたのか不思議でした。調べてみると臭豆腐を食べられるお店は日本にも結構あるようです。
横浜中華街の状元郷。台湾料理のお店です。台湾だと30元から50元(120円から200円ほど)で食べられますがこちらでは600円とちょっと高めです。盛り付けがちょっと日本的でおしゃれに見えるのは気のせいでしょうか。臭いが弱くて日本人